philosophy

私たちの考え方

『選ばれる学校づくり』を
実現するために
自校の「特色」を一言で言えれば募集は変わる。
専門学校の入学者募集は、入学者数が’92年の約36万人をピークに減少を続け、厳しい現状が続いています。しかし、それは専門学校を必要とする人が減っている、ということを意味するものではありません。非正規雇用の増加や若年層における失業率の悪化等、様々な社会問題が顕在化する中、より良質な職業教育へのニーズは、むしろ高まっています。それでも入学者数が減り続けている原因として、18歳人口の減少や高校での大学偏重の進路指導などが挙げられています。しかし、専門学校が自校で学んだことで得られるものや、それぞれの特色を進学活動者たちに正しく伝えきれていないこと、それがもっとも大きな要因ではないでしょうか?
教師や授業内容等、多数の要素によって構成される学校の特色を正確に把握するのは、多くの学校関係者にとって簡単なことではありません。募集活動でその特色を伝えていくのは、さらに難しいと言えます。
私たちは、こうした現状を少しでも改善すべく『選ばれる学校づくり』に取り組んでいます。
「学校の魅力と結びつかない」プロモーションの弊害。
多額の費用を費やした広告や、授業料の値下げ。こうした大がかりなプロモーションは、一時的には多くの進学活動者の興味を引くことができるかもしれません。しかし、こういった派手なプロモーションは、教育の質とは連動しない宣伝活動になりがちです。広報担当者が自校の教育内容やその特色とリンクしない「数」だけを求める施策に走り「広報(募集)」と「教育」が乖離してしまう。これでは自校の良さは伝わりません。そういった宣伝活動に徒労感・虚しさを感じる……。といった学内担当者のご意見を耳にすることもよくあります。
学校選びは、人生に大きな影響を与えます。進学活動者は、習得できる資格や分野、エリアなどの条件のみならず、様々な情報を収集・比較した上で、自分にとって『価値』があると評価した学校に入学します。それは私たちの長年行ってきた調査・研究からも証明されています。これからの人生を見据えて進路を考える彼等の真剣な思いに応えるためにも、教育の質と連動しない宣伝活動ではなく、自校の特徴をしっかりと意味づけして『学校の価値』を正しく、わかり易く伝えること。それが専門学校の募集活動において、取り組むべき最も大きな課題と言えます。
社会心理学で、科学的に『学校の価値』を測定する。
それでは、学校の価値とは、いったい何でしょうか。「就職率がいい」「有名な先生がいる」「設備が充実している」……学校の価値を構成する要素は多岐に亘ります。一般的な方法では、様々な要素で成り立っている学校の総合的価値を、正しく数値化したり評価することはできません。しかし『学校の価値』を客観的かつ公正に測定することができれば『選ばれる学校づくり』への道のりがはっきりと見えてくるのです。
私たちは社会心理学に基づいた研究から得た独自の知見をベースに、日本最大規模の「専門学校共同入学者調査」や「全国一斉進学調査」など、教育機関の調査を行ってきました。社会心理学とは、科学的に社会における人の心理・行動を研究する学問です。私たちは、進学活動者がどのような情報に影響され、どのような要素を重視して進路を決定していくのかを、19年間調査し続け蓄積したデータに基づいて研究し「学校選択意志決定モデル」として理論化しました。このモデルは、私たちが独自に開発した指標によって「進学活動者たちが考える学校の価値」を客観的・具体的に「測定」できる仕組みになっています。
「学校選択意志決定モデル」に基づいた調査によって、学生から見た自校の『価値』をしっかりと測定し、学校関係者皆が把握・共有する。そうすればその学校の伸ばすべき長所、取り組むべき課題が自ずと見えてきます。
「うまく見せる」学校から「正しく伝える」学校へ。
先生方や職員の方が気づいていなくても、ほとんどの学校には特徴や長所が存在します。私たちのこれまでの活動と多くの成功例がそう教えてくれています。
各学校が自校の特徴や長所をしっかりと把握し、わかり易く発信する。そうすればその『価値』を感じて入学する学生が増えてきます。そうした学生は入学後も意欲が高いので、授業の質が向上したり、学校全体の活気も高まったり、退学しにくかったりと、中長期的に見て学校全体の価値をさらに高めていけるという好循環が生まれます。
学生たちにとっては、学生生活における満足度の高まりや、学習意欲の向上などの効果が期待できます。さらに、将来の目的とのミスマッチが無い「学校選び」は先に述べた就労に関する社会問題の軽減にも寄与するでしょう。
『学校の価値』を正確に測定し、正しく発信すれば、やみくもなプロモーションに頼らなくても、意欲的な学生が集まる『選ばれる学校づくり』ができる。私たちのこの考え方に賛同いただいた学校の成功例が、19年にわたって実践を続ける私たちの大きな力になっています。